2008年11月21日

マジックを二度観るには

私が最初にお金をもらってマジックの演技の仕事をしたのは
大学生の時でした。
レストランでお客様のテーブルでマジックを見せる仕事でしたが
事前の打ち合わせの時に店長から
「君たちはプロとしてマジックをやっているわけではないけれど
意識やマジックはプロのつもりでしっかりやってほしい」と言われました。
ギャラは通常の他のアルバイトと同程度でして
お金は出せない、でも店にマジックを入れたいから学生のバイトで、
という流れが見て取れる状況でして、当時の私は子供心(?)に
プロのクオリティを求めるならそれなりのコストをかけて
プロを雇うしかないのではないか? と思ったことを覚えています。

その方、特にマジックに思い入れがあるわけでもなく
アマチュアに演技の場を与えたいと思っているわけでもなかったので
純粋にその店のビジネス的判断で学生バイトを使ったのだと思います。

話は変わって別の話。
別の時、別の場所で某ホテルでほぼ同じ時間帯に
二カ所でマジックをやる状況になりました。
片方には私が入り、もう片方は知り合いのマジシャンに頼みましたが
そちらは時間的に全テーブルをフォローできるか危なそうだったので
気を利かせたつもりで「時間がきつそうでしたら私、手伝いに来ますから」と言ってみたら
「あ、やっぱりマジシャンの方ってできるだけ多くの人に見せたいんですね」との返事。
私の言い方がまずかったのだろうと反省しましたが
どうも、マジックをやっている人間は周囲から
・マジックを見せる場を常に欲している
・ノーギャラでも機会があれば演じてみたい
と思っていると受け取られている節が感じられます。

しかし、私の場合、そして私の知っている他のマジシャンの場合でも
決してそんなことはありません。
仕事である以上、値段に応じた満足・過不足ないクオリティを与えるのが責任ですし
無理に価格を下げればクオリティにダメージがあるのはどの世界でも同じでしょう。
ただ、マジックはこのあたりがまだまだ認知されていません。
演じる側として行動の足りていない部分があるのも一因でしょう。
いろいろと考えさせられます。

と、直接今日のシアターに関係ないことでここまで書いてしまいましたが
今週は月曜と木曜に出演しました。
今週から新しく、別のマジックバーで店長をされていたW氏が
スタッフとして加わりました。
マジックバーのオペレートを経験されている方ですし今までの経験を生かし、
そして過度に今までの経験に縛られずにシアターはシアターの可能性を常に追求した
店作りをしていただけると思います。

昨日はクロースアップを観たお客様の組がもう一度観たいと
チャージをわざわざ払って一日に二度クロースアップを鑑賞されました。
このシアターは原則的にはステージとクロースアップとも
一回ずつの鑑賞がショーチャージのカバーする範囲ですが
別チャージ(一名1000円)で二度目を観ることができます。
遠くて、または忙しくてなかなか店に行けない。
でもマジックは堪能したいという方、ご利用してみてください。

但し、店やマジシャンの状況によってはお断りせざるを得ない場合があります。
また、マジックの内容は同じものを観られるのか、
違ったものを観られるのか、そのあたりも状況次第であることをご了承ください。

秋元 正
http://www.geocities.jp/tadashi_akimoto/

posted by Magic Theater Roppongi/マジックシアター六本木 at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Close Up Magician's Blog | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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